創業者ストーリー
人生を、咲かせる。
パティスリーフラワーは、花屋ではありません。
累計6万組のプロポーズを見届けてきた、「人生でいちばん大切な瞬間」の専門店です。
なぜ私たちが、花にこれほど想いを込めるのか。その理由は、創業者・片山結花の人生そのものにあります。
原点は、花に救われた幼少期
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島。幼い頃は体があまり丈夫ではなく、入退院を繰り返すこともありました。そんな日々の中で、「明日の朝、ちゃんと目が覚めるかな」と不安な夜を過ごすことも。そんな私を励ましてくれたのが、母が庭で育てた花と、お見舞いにいただく花でした。花を見るたびに、不思議と「大丈夫」と前向きな気持ちになれたことを、今でも覚えています。「花屋さんになって、お花で人を元気にしたい」──夢の原点は、あの島の病室にあります。
10社の不採用を経て、花の世界へ
自動車ディーラーの受付で働きながら講師資格を取り、英国でフラワーアレンジメントを学びました。上京して花の道へ進もうとしましたが、実務未経験の私を採ってくれる会社はなく、10社に不採用。それでもウエディングプロデュース会社で、仕入れから搬入までを一人でこなす日々を重ね、やがてムッシュー坂井シェフの高級フレンチレストラン ラ・ロシェル専属のフラワーコーディネーターを任されるまでになりました。
転機となったシンデレラオーディションのグランプリ選出
転機は2006年。FENDIの「シンデレラオーディション」で、1,000人を超える応募の中からグランプリをいただきました。世界的フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマン氏に師事し、FENDI 2006年秋冬コレクションのショー会場装花を担当。
華やかな世界でしたが、私はそこで就職の誘いを断ります。「自分を表現するアーティスト」ではなく、「お客様の願いを叶え、喜んでもらうことを仕組みにする人」でありたいと気づいたからです。この選択が、いまのパティスリーフラワーの原型になりました。
起業から歩みを重ねて
2007年、私を信じてくれた3名の支援を受けて起業。2009年にオンラインショップ「Patisserie + Flower」を開きました。三井不動産×フジテレビのインキュベーター企画に選ばれ、ダイバーシティ東京に出店。花そのものを届けるだけでなく、その先にある「想い」を大切にしてきた積み重ねが、さまざまなご縁や挑戦につながり、菅元首相からレディー・ガガへ贈られたバラのプロデュースや、女性起業家大賞・グロース部門優秀賞の受賞など、多くの貴重な経験にも恵まれました。少しずつ、想いが形になっていきました。
「どう渡せばいい?」という一言から
プロポーズの事業は、計画して始めたものではありません。ある日、花を買いに来た男性が、こう相談されたのです。「これ、どう渡せばいちばん喜んでもらえますか?」
私は「私だったら、こうしてもらえたら嬉しいです」とお答えしました。すると後日、「成功しました!」と報告に来てくださる。そんなお客様が一人、また一人と続いて──気づけば、年間約6,000組、累計6万組のプロポーズをお手伝いする仕事になっていました。お客様の悩みが、私たちの主役の事業を育ててくれたのです。
なぜ「パティスリー」なのか
ケーキを選ぶとき、ショーケースの前で心が弾みますよね。あの高揚感で、花を選んでほしい。だから私たちは、花の「パティスリー」を名乗っています。そして社名の「Uca」は「羽化」から。蝶が羽化して花々を渡り命をつなぐように、すべてのお客様に寄り添いたい。プロポーズとは、ふたりの人生が羽化する瞬間だと、私たちは考えています。
これから、咲かせたい未来
いま準備しているのは、故郷・直島にある祖父母の古民家を宿泊施設に生まれ変わらせ、「プロポーズの聖地」にすること。岡山には生花のアフター加工の自社事業所を構え、プロポーズで渡した大切な花を美しい姿で、思い出と一緒に長く残せる体制を整えています。JETROの伴走で海外提携も進め、世界中の「はい」を、この日本で。
花に救われた島の子どもは、いま、花で誰かの人生のいちばんを咲かせています。あなたの大切な瞬間にも、隣にいさせてください。
株式会社Uca 代表取締役 片山 結花
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